2011年 04月 28日
いつの間に欅は若葉を注ぎをり |
ある新聞に「今まで通りに暮らすことを」と題する投書がありました。すなわち、多くの人がいろいろな行事を自粛してしまっているため、いろんなところに多大な影響を及ぼしている、商売をやっている人は本当に困っている、だから元気な人は元気でいること、予定していたことは予定どおりすること、楽しいことでもなんでもしっかりやることが、被災者ではない私たちにできることではないか、というものです。
なるほど、そうかもしれません。
旅行を自粛する人が多いので観光地の宿泊所は大幅な売上減少だと言います。被災していない人たちまで元気をなくしていてはみんなが暗くなってしまうばかりでしょう。
冬が去ったと思っていたら、いつの間にか春さえもそろそろ別れを告げて、あの夏がやってこようとしています。
季節は巡る、三陸の海もまだがれきや土砂で濁っているのでしょうが、やがて自らの力によってあの美しい海原を取り戻すのだと思います。(放射能汚染だけは気がかりですが。)
削り取られた山肌にもやがて草木が根を張り、緑の葉や美しい花を咲かせてくれることでしょう。
自然の営みに負けないように、人間も早く日常を取り戻したいものです。
夜はお風呂にゆったりとつかって、温かい味噌汁とご飯と焼き魚を食べる、熱いお茶をすする、ゆっくりとふとんに眠る、朝起きて水道の蛇口をひねって気持ちいい水で顔を洗う、暖かいコーヒーを入れてトースターで焼いたパンを食べる、着替えて朝の散歩をゆっくりと楽しむ。
そんな平和な日常を被災地の人たちが早く取り戻せるように、私たちは、社会は、政治は何をしないといけないのか。
できることはあるはずです。それを実践するしかありません。
by mititosi49
| 2011-04-28 22:43
| 風景
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