2012年 04月 19日
花の雨鑑真和上座す寺へ |
「四月になれば彼女は」というサイモン&ガーファンクルの楽曲があります。ポール・サイモンのスリーフィンガーが明るく響く、優しい歌です。
私は、「四月になれば奈良は(いいだろうなあ)」、と思いました(笑)。
例のLLC(ローコストキャリア)という格安の航空路線が鹿児島・関西空港間でスタートしたものですから、さっそくネットで予約をとったところ、往復7千円でのチケットをゲットできました。これはすごい、と思います。
というわけで3泊4日の奈良旅に相棒と2人で出かけました。
1日目は関空に着いたのが夜になってしまったので、大阪梅田に投宿しました。夕食は近くの日本一長い商店街と言われる天満橋商店街の焼鳥屋さんに寄ってすませます。
翌日は、一応、大阪も観光しようということで、大阪城に出かけたところ、無料ボランティアガイドの方から2時間半にもわたり熱心な大阪城案内をしてもらいました。サラリーマンを定年退職して、現在、この大阪城のボランティアガイドを長年にわたって務めておられ、英語も話せるので外国人相手のガイドもされるそうです。
いやー、詳しい、詳しい。勉強になることばかりでした。研究熱心で、日本各地の城の研究もされていて、九州にも取材旅行をされたそうです。興味深い案内を、本当にありがとうございました。
特筆すべきは、桜の花もちょうど満開で今年一番のお花見ともなりました。お昼は城内で当地名物の鯖寿司をビールといっしょに食しました(笑)。
午後は国立文楽劇場で文楽鑑賞です。文楽は初めての観劇だったのですが、日本の古典芸能っていいですね。演目は祇園祭礼信仰記と桂川連理柵の2本で、地元の大阪・京都に題材をとったもの、さらに祇園祭礼信仰記では桜の花が舞台を飾り、それはそれは華やかなものでした。奇しくも、公演を終え、通りに出ると、夜桜がみごとで印象深い大阪の夜となりました。公演の休憩は近くのタコヤキ屋で本場タコヤキをまたまたビールと味わいました(笑)。
公演が終わったのが午後8時半だったので、日本橋駅から近鉄線でやっと奈良に入り投宿。
旅の3日めの朝、宿を午前6時に出て近くの佐保川を歩きました。桜が川沿いに満開です。ゆっくりと30分ほど散歩しましたが、これはすごい桜並木ですねえ。。翌朝の奈良新聞にもカラー写真で紹介されました。
さて、今日の行き先はあの吉野山。千本桜の開花ぶりはどんなでしょうか。
近鉄吉野線で終点吉野駅に着き、金峯山寺まで歩きました。
駅近くの下千本は7分咲きと言ったところなので、お花見気分が十分に楽しめます。
まあ、しかし人の多いこと。吉野銀座とでも言いたいような人どおりです。
葛入りのうどんと葛切りをお昼ごはんにして、吉野駅から奈良へ帰ることにします。
夕食は奈良町の商店街を歩いてタコスのお店で夕食としました。(久しぶりにタコスを食べたかったものですから(笑)。)
翌日は、雨が降り出す中、薬師寺、唐招提寺を訪ねました。西の京駅から雨にぬれた通りを歩いて行ったのですが、桜の花びらが雨に落ちているさまは何とも言えず情緒ある風情です。唐招提寺は、鹿児島の坊の津に上陸したという鑑真和上創建のお寺さんです。鑑真和上座像は6月6日の前後3日間しか公開されないので、今回は参拝できません。(3年前、奈良国立博物館の企画展で実物を拝顔しました。)
あっという間の奈良旅が終わり、奈良から大阪なんば、そして関西空港から鹿児島への帰路につきました。
スケッチについては出発時の空港からの下手な1枚だけ、俳句もこの1句だけ、という貧困な旅となりました。
次の旅では、スケッチを1日5枚以上、俳句は3句以上を目標としたいと思います。
by mititosi49
| 2012-04-19 22:22
| 乗り物
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