2009年 03月 18日
駅前のアイスランドポピー華やかなり |
春を楽しむ50の方法~その2
春は旅立ちの季節。
3歳上の従兄が山梨の大学に合格したということで、この駅に2人でやって来たことを思い出します。
私が高校に入学するときと同時でした。1975年の春。
高校の勉強は大変だぞ、と言われながらいっしょに駅の食堂でカレーを食べたなあ。
当時、受験勉強から解放されて大学に合格した従兄をううらやましく思ったものでした。
その駅(昔は鹿児島西駅と呼んでいましたが、新幹線開通時に鹿児島中央駅と呼称が変更されました)の前の花壇にはアイスランドポピーが鮮やかな原色を振りまいています。
昔はこれが鹿児島の玄関となる駅か、と思われるような貧相な駅舎でしたが、今ではJRの商業ビルも建設されて人通りも増え、賑やかな雰囲気になりました。
そういえば、従兄を見送った3年後、自分もなんとか志望大学に合格し、この駅から福岡の大学に行ったんだっけ。
テレビの合格発表で自分の番号を見つけたときは、いっしょにいた父と手を取り合って喜んでたなあ。(そういえば、あのとき、父も俺と同じ病気で体調を崩して会社を休んでたなあ。)
2人で鹿児島発の夜行列車に乗って福岡に出向き、朝早くから下宿探しに回り、その夜は大学近くの安宿に泊まりました。
食堂で夕食をとったとき、父がビールを飲んでたなあ。嬉しかったのかなあ、俺が志望大学に合格できたことが。その父はもういない。
この駅に来ると、あの1975年の春を思い出します。
思い出の地に身を置き思い出に浸るのも春を楽しむ50の方法の1つです。
by mititosi49
| 2009-03-18 21:16
| 鹿児島どこそこ
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