2010年 02月 21日
映画「インビクタス」~スポーツの力そして言葉の力 |
映画「インビクタス」を観た。クリントイーストウッドの監督第30作となる、南アフリカ共和国の大統領となったネルソン・マンデラの実話をもとにした映画である。
久しぶりに大きな幹を持った映画であった。
インビクタスとは不屈の魂といった意味だそうだ。
27年間、独房に閉じ込められながら、あきらめることのなかったマンデラ(演じるのはモーガン・フリーマン)。
大統領となり、黒人と白人の国家を一つの国家として作り上げるために彼が注目したのはラグビーのワールドカップ。スポーツの力によって、人種を越えて国民がまとまっていく。
もともとスポーツというものは、とくに団体競技というものはあまり好きなほうではないのだが、この映画を観ると、ラグビーというのは素晴らしいスポーツだと思えてくる。おそらく、人間の肉体への根源的な共感があるからだろうか。
以前、「音楽の力」という映画を観たときに感じたことと同じものを感じる。
そして、スポーツの力や音楽の力があるとすれば、一方には、言葉の力というものがあることもこの映画は教えてくれる。
マンデラが独房で27年間耐えることのできたのは、彼が知ったある詩の言葉の力によってであった、とマンデラが南アフリカ代表のラグビーチームのキャプテン(演じるのはマット・デイモン)に語る。
マンデラは、これまで黒人を差別してきた白人を赦すことによって国をひとつにしようと思う、と言う。「赦す」ということは最大の武器である、とも。
マンデラの伝記を読んでみたいなあ。
by mititosi49
| 2010-02-21 22:20
| 風景
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Comments(2)
精力的に更新されていますね。
見習いたいです。
見習いたいです。
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mititosi49 at 2010-02-25 19:52
暢雲さん、ハガキ大のスケッチを主体にすると枚数は稼げます。また、手軽な感じで線や着彩の練習にもなります。ただし、週末には、なんとかF4以上のサイズでスケッチしようと考えています。