2010年 11月 28日
石蕗の花蒼色一つ二つ三つ |
9月にとるはずだった1年に1回の1週間の休暇をやっと11月にとることができた。
失業者でも夏に1ヵ月間のバカンスをとるというフランスと異なり、日本の勤め人の休暇取得はなかなか思うようにはいかない。
去年は思い出旅行と称して、昔訪ねたり住んだことのある京都・奈良・東京旅行を敢行したのだったが、その反動で今年は毎日自宅でゆっくりと過ごすことになった。まあ、金がないので仕方ないのである(笑)。
しかし、せめて1日くらいはどっか遠出をしたいなと思い、久しぶりの日帰り原付バイクツーリングを決行することにした。
11月下旬の朝は結構冷える。午前8時、少し重ね着をして走り出したが、ほどなく峠越えとなると鼻水がずるずると流れてきた。うーん、懐かしいなあ。
大学3年の3月上旬、福岡から鹿児島までの帰省に初めて原付バイクで走ったときとまったく同じだ。あのときも寒くて手がかじかんで、自販機の缶コーヒーで手を暖めたものだった。
さて、今日はまだ行き先を決めてなかったのだが、走り出すと結構気持ちよくなり、できるだけ遠いところまで走りたいと思うようになった。
距離的には原付なので片道100kmくらいまで走って、その地点から帰路につくとするか。
地図を取り出して行き先を思案する。
うーん、せめて県外に行ってみたいなあ。よし、熊本の水俣まで行ってみよう。水俣には湯の児チェリーラインという景観のいい道路もあるようだし、温泉もある。決定、水俣まで走るぞ。
鹿児島市から入来峠を越えて、宮之城、大口経由で水俣にはいった。国道3号線にはいると、走っている車はみんな熊本ナンバーだ。ここは熊本県だ!
さっそく湯の児温泉を目指して走り進む。
おお、海が近くなってきたようだ。右回りに坂道をのぼっていくと、海が見えてきた、八代海だ!
桜の木が崖沿いに並んでいる。今は葉を散らせ枝だけの木となっているが、これは桜の季節になると見事な景色だろう。淡い桜の花びらが青い海原に咲いているのだから。
いったん、バイクを停めて、海の風をゆっくりと味わってみる。海はやっぱりいいなあ。
湯の児温泉を目指してさらに進むと、やがて道路わきに黄色いツワブキの花が咲き誇っている。この時期の花を見るとうれしい気持ちになってくる。
そろそろお昼も過ぎたので、適当な広場を見つけて昼食とする。自宅で作ってきたおにぎりを食べて、これも自宅から持ってきたリンゴをかじる。すなわち昼食代の現金支出はゼロ、だ(笑)。
車はほとんど通らない曲がりくねった道を左に下りて湯の児温泉街にはいる。
400円の温泉があったので、せっかくだからはいることにする。
少しぬるめだが、温泉は温泉。やはり気持ちいい。原付バイクでの走りの疲れがとれそうだ。
今日のツーリングの前半は無事終了した。さあ、帰路へつこう。
by mititosi49
| 2010-11-28 21:37
| 風景
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