2011年 09月 25日
数珠玉や石段青く光りけり |
四十五番札所岩屋寺の参拝を終えて四十四番札所大宝時に向かいます。
2日間風呂にはいっていないのでさっぱりしたいと思い、地図で見つけた国民宿舎岩屋荘を探しながら大宝時に向かってビーノを走らせます。
道を間違って土の山道をどんどん登ってゆきます。まさかこんなところに国民宿舎が、と思いながら走っていると、案の定、停めてあった車の中からおじさんが「この道はバイクでは行けないよ」と声をかけてくれました。ふと、立てかけてある看板を見ると、この道は修行者が「南無大師遍照金剛」と唱えながら歩くきつい登りの道であるそうな。ビーノにはまだまだ修行は無理でしょう(笑)。
国民宿舎に寄ると、温泉の一般開放は朝はやっていないらしい。我慢して大宝寺に向かいます。
ほどなく大宝時の駐車場に着きました。
いつものように背中に背負った大型のバックパックはそのままバイクの横に置き、ヘルメットはバイクにくくりつけて、「南無大師遍照金剛 同行二人」と書いてある白衣を羽織ってから、参拝道具とスケッチブックのはいった袋を肩に下げて参道を歩きます。杉や檜の大木がうっそうとして、参拝者を静かに迎えてくれます。
広い参道から少し狭い上り道にはいると右側に青緑のつややかな実をつけている植物が目にはいりました。なんだか数珠玉みたいな実だなあ、と思って図鑑をひいたら、名前はそのままジュズダマというイネ科の多年草とのこと。歳時記では確かに子どもたちがジュズダマにして遊んだというから本物のジュズダマです。
さっきの岩屋寺での秋海棠に続いてここでも植物の勉強をさせてもらいました。四国お遍路は自然観察の旅でもあります。
by mititosi49
| 2011-09-25 17:06
| お遍路スケッチツーリング1
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